KOMINE EK-102 電熱ジャケット修理
- 2019.01.26
- JOG(3YJ) Ninjya250 イントルーダークラシック400 バイク ボルティ(TU250X-TW)
どうも、全然年末感の無いu-keyです(´・ω・`)
以前紹介したバイク用の上着KOMINEの『EK-102』電熱ジャケットですが、
購入後何度も使用して、
イントルーダーでもNinjaでも問題なく使用していました。
(まぁ、Ninjaに限ってはHIDが入ってるからなのかハイビームで
グローブとジャケットのヒーター温度をMAXにするとチェックランプが
点灯するんですが。)
コードが邪魔だったり、
接続するのが煩わしかったり、
ヒーター全開でも手は冷えてきたりと
ちょいちょい気になる点はあるのですがそれを補って余りあるほどの
『安心感』があったので寒い時には使用する、と言った感じでした。
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そんなある日、グローブの片側の電源が入らない事に気が付いた。
バイク本体~ジャケットは繋がっていて、ジャケットの電源も入る。
ジャケット~グローブも繋がっていて片方の電源は入る。
「差し込みの接触が悪いのかな?」と思って挿しなおしてみるも変わらず。
その時は出勤前で時間が無かったのでそのまま放置、
帰宅時にグローブ左右を入れ替えて電源を入れてみる。
結果は同じ側のグローブの電源が入らない。
さっきまで電源の入っていたグローブが反対に接続することで電源が入らなくなる。
逆に電源の入っていなかったグローブは電源が入るようになった。
となると、
左右のグローブは問題が無いって事になる。
考えられる原因は…。
ジャケット内での断線若しくは端子の腐食による接触不良、かな?
差し替えても改善しないところを見ると単純な接触不良では無さそう。
となると内部での断線…か。面倒な場所じゃないと良いけど。
という事で、点検して修理します。
問題のジャケット。
ハッキリしませんが調子が悪かったのは左側だったと思います。
一応端子部も点検するものの、異常は見られない。
引きずり出して配線を点検します。
おや?
ふむ。ここか。
完全に断線しています。
配線の種類が変換してある部分での断線。
配線が変換されてるのは恐らく、柔らかいコードと
固めのコードで使い分けたかったからではないかと。
ジャケット内部を這うコードは気にならない様に柔らかめのコードを。
表に出る部分は耐久性等の理由で固めのコードにしてあるのだろう。多分。
そうやって使用者の使い勝手を考えた結果が仇になるとは
何とも皮肉な話だなぁ。
特に無理に引っ張った記憶は無いので、
この製品のウィークポイントなのかもしれませんね。
接続してある部分、その先の配線は固い。
当然一番力の掛かる部分は柔らかい配線が始まる部分。
何度も何度も振られるようにして金属疲労かなんかで中の銅線が切れたのでしょう。
兎も角、簡単に原因が判明してよかった。
修理するのでカットします。
こんな感じで。
中の銅線は思っていたよりも細く、少ないような気がした。
まぁ、柔軟性最優先であれば仕方のない事なのかな?
端側の被覆を剥いて、
ジャケット側も剥く。
うん?
中の銅線の色が違うな…?
あれ?グローブ側(固い配線側)は?
ふむ。
グローブ側は両方同じ色。
ジャケット側(柔らかい配線側)だけか…。
ここで気が付いた。
このジャケットとグローブを繋ぐ端子は、
冒頭に出てきたようにこの格好のやつだ(名前知らん)
よくACアダプターとかでよく見るやつで、
確か中が+のやつとその反対のやつがあった気がする。
となると元の配線通りに繋いでやらんと何かつまらない障害が出そうな気がする。
という事で、元々どうつながっていたのかろ調べてみる事にする。
とりあえず、グローブ側の配線を調べる。
端子の内側はどっちの線が繋がってるのかを確認。
何となく分かったら反対側のカットしていない方の配線を観察。
何やら片方の被覆に文字が印字されてる。
これをヒントに確信に迫る事にする。
テスターで導通を見ると印字のある線が端子の外側のよう。
ジャケット側はシルバーの芯線の方に繋がるみたい。
これで問題は解決。
繋ぐ配線が分かったらあとはガシガシ繋いでいくだけ。
本来(?)こういう作業の時はハンダでやりたいんだけど、
うちにはハンダごても無ければ、扱う知識も技術も無い。
ハンダごて欲しいんですけどねぇ。
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となると残された結線方法は限られてくる。
今回はスプライスで結線しようと思っているので、
こんな感じの『熱伸縮チューブ』って物を使います。
名前の通り熱を加えると縮むってやつでゴムのような素材で
絶縁するってやつ。
こんな感じで適当にカット。
結線する配線に先に通しておく。
これ忘れると悲惨です。
跡からはどうにもならないので折角繋げたところをまた切って
また付け直すっていう半端じゃない二度手間感を味わう事になります。
こんな感じで結線。
ホントはヒートガンかなんかで温めろって感じだったと思うのだけど
そんなもんはうちに無いので、ライターで代用します。
これだけに使うわけでも無いので
アストロで売ってるようなやっすいデジタル式のヒートガンでも買おうかなぁ?
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ライターで代用する際の注意点としては、
結構燃えちゃわないようで結構溶けちゃいます。
やりすぎない様に気を付けましょう。
概ねこんな感じになっていれば合格という事に(僕の中では)しています。
何はともあれ繋がっていて、絶縁されてればいいわけですから。
さて、これで断線箇所の修理は完成という事になるので
一応確認をしておきましょう。
バイクに繋がるメイン電源線の端子と、
先程修理した配線の端子との導通を確認します。
内→内 ( `д´)b オッケー!
外→外 ( `д´)b オッケー!
ここでさっき悩んだ配線のつなぎ方も間違っていなかったことが確認できました。
導通の確認も出来たので後は纏めるだけなんですが、
単純に繋いだだけの配線をそのまま押し戻してしまうのは
強度的にどうなんだろう?という思いもあって、
ちょっと強度重視で纏めてみる事にしました。
配線なので横方向にはぐにぐに動くんですが、
気になるのは線を伸ばす方向にかかる力。
何かに引っかけるって事も考えられなくはないし…。
という事で、こーんな感じにして
ビニテでグルグル巻きw
配線が太く嵩張らないようにスプライスで結線したのに
これでは本末転倒ではないのだろうか?
まぁ、千切れるよりはましか。
これで修理は完了。何ですが。
片側が断線したって事はもう片側も同じような状況だろうという事で
勢いそのままで反対側も同じように予防整備することにしました。
こんな感じで。
こんな感じ。
片手で端子当てつつ写真撮るって難しいね。
ついでにメインの電源線の部分も覗いてみました。
分岐、分岐、分岐ですね。
そこそこ丈夫そうな配線を使っているのと、
あんまり力の掛かる部分ではないのでここはこのままにしておきました。
晴れて完成、出荷です。
後日談ですが、
また別件の問題が発生しているという…。
なんかこれ故障多くない?
詳しくはまた今度点検、できれば修理してみます。
それでは、失敬。
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